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先週の土曜日・・・私が休みの日に起きた事件。
50歳代のある患者さん。
自分のチームではないので、その方を取り巻く背景に
ついて詳しいことは解らないのだが・・・
脳血管障害の後遺症はあるが、日常生活はほぼ自立の
状態で急性期病院から転院。
ただ、入院後間もないこともあり安全のためにベッド柵を
使用。
トイレなどベッドから降りる時には、ナースコールをして
スタッフにベッド柵を除いてもらう・・・ことが必要だった。
不自由を強いられてはいたけれど、ある程度は納得されて
いたようだったのだが・・・
土曜日の朝、何が原因だったのか当事者からの話を聞いて
いないので、本当のところはナゾなのだが。
いつもは穏やかなその患者さんが、折りたたみ式のナイフを
取り出して若い看護師を脅した(?)・・・というのだ。
今日の午後、その事件に関してカンファレンスがあった。
患者さんからの話しを聞いた人から伝えられたのは、
「こういう物を使わないと自分の思いを聞いてもらえない。」
と思ったという。
そして、何よりも・・・
「ベッド柵をされた・・・俺は動物じゃない。」
と言われていた。
患者さんの心を考えて欲しい・・・
患者さんと向き合い、自分の心も伝わるようにして欲しい・・・
ひとりの患者さんに、スタッフ全員が同じ対応が出来る。
これが理想なのだろうけれど、スタッフに悪気がなくても
相手には「不快」「感じ悪い」「冷たい」「無視された」などと
思われる時もある。
笑顔は忘れず・・・解ってはいても、忙しかったり他の仕事が
気になったりすれば笑顔も消えているかもしれない。
いつもいつも・・・いい状態ではないのだ。
スタッフもひとりの人間である以上は、体調が悪い時もある。
心が刺々しい時もある。
患者さんとスタッフとの心のすれ違いから起きた今回の事件。
どうしたらよかったのだろう?
という答えは・・・簡単に出せるものではない。
カンファレンスをしながら、お互いの胸の中に感じたものは
なんだったのだろう?
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疾患はそれであっても、理解力や性格さまざまなことを考慮しないと、一辺倒の看護では駄目な時がありますね・・
依存心の強い方もたくさんいますが、この方は日常生活は自立されていたとの事・・・
勝手に歩くことがない限り、ベット柵は要らなかったのではないかと思う私だったりします・・
急性期の病院から移って来た時の情報も大事ですよね・・・
前の病院ではそんなことしてなかったのに・・・って思う方もたくさんおられますし・・・
難しいです・・・
そこに居合わせた者でないとなんか釈然としない
感じがして・・・胸の辺りがつかえている。
急性期病院からは、ドクターとナースとリハビリに
サマリーが送られてくる。
ただ、それだけではなかなか新患さんのADLを把握
するのは難しい。
実際に患者さんと関わり始めてからでないと・・・
そこで、どの程度のレベルなのか見極めが付くまでは
「患者さんを危険から守るため」とベッド柵を使う。
万が一、ひとりで車椅子に移り転倒し怪我をしたと
しても・・・
病院としては安全に対する対策を講じていた。
しかし、患者さんが守らなかった。
と、言い訳することができますからね。
そういう意味合いでのベッド柵使用なら考えもん
だと思うけど・・・難しい・・・うーむむむ