引っ越し

新しい家は名古屋から北東へ２０数ｋｍ･･･多治見。

当時、我が家には車というものはなく(栄まで徒歩３０分
以内の所に住んでいた)ＪＲ線で多治見に向かうのだが、
春日井を過ぎると山の中へ･･･トンネルをくぐり目の前が
明るくなると、多治見に到着。
駅からバスに乗り換え･･･中心街から山方面へ登って行く
こと２０分くらいか？

｢なんて田舎に来たんだろう･･･｣と、ちょっとした旅行気分
になれる(？)
TV塔が見えるような所で生まれ育って３０年の私には、
どこへ引っ越したって不便な田舎にしか見えないだろうが･･･

娘の冬休みが始まる頃に引っ越し日が決定。
｢引越し屋は頼まない！｣と言う夫に従い、休みの度に夫の
会社から借りてきたハイエースに荷物を載せて多治見と
名古屋を行き来する。
ひと足早く新しい家で寝泊りするようになった私は、
山積みになっている段ボール箱を片っ端から開けて片付け
ていく。

冬休み前に転校手続きを済ませなければならず、新しい学校
へ行ったり、諸々の役所仕事も年末を目前にしているだけに
急がなければならない。
加えて、私の再就職の面接も･･･
悲しい事に運転免許のない私は移動にすべてバスを使う。
このバスが、通勤時間以外は３０分～１時間に１本しかないと
いう不便さ。

なんとか手続き関係は無事に終わり、最後の大荷物とともに
母・娘・夫が新しい家へ移ってきたのは･･･クリスマスだった。

（９月２３日　記）