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慢性期の患者さん。
ややこしい検査とか急を要するような事態とは、
縁遠くなりがちで悪い言い方をすれば・・・
うちの若いナースさん達は
「ぬるま湯に浸かっているようなもの・・・」
だから、突発的に何かあるとそりゃもう大変な事になる。
それは、まぁ仕方のない事か・・・頭の中で解っていても、
経験してなければ動けなくて固まってしまう事もあるさ。
いつだったか・・・冬の寒い日に夜勤をした時の事・・・
突然、下血をした患者さんがみえた。
私の担当チームの患者さんで、
介護士さんがオムツ交換に行った時見つけ、
「○○さん、ちょっと来て。」と呼びに来てくれた。
見に行くと、確かに下血している。
とりあえずバイタルサインを取り一般状態を確かめた後、
当直医に報告して指示を仰ぐ。
それが一般的な手順。
異常事態ではあるけれど、それほど慌てるこっちゃない・・・
ところが・・・である。
夜勤の相棒だった若いナースさんにとっては一大事が
起きたらしい。
「えらいこっちゃ!!」
とばかりに、右往左往している・・・ように見えた私の目には。
「先生に報告しなくちゃ!」
おいおい待て待て・・・
バイタルサインも聞かず、一般状態も知らず
「下血しています。」
とだけ報告するのかい?君は・・・
ド素人じゃないんだからさ。
「慌てなくていいから、先生には私から報告するから落ち着いて。」
と、心のうちは抑えつつ取りあえず必要な観察を済ませて
先生に報告する。
患者さんの診察を済ませた先生も
「このまま下血が続けば急変する事もあるだろうし、今のうちに
急性期病院へ連れて行ったほうがいいかも。」
という事で、すぐ近くの関連病院の当直医に連絡。
雪のちらつく夜道を先生と私とで、ストレッチャーに移した患者さんを
運ぶ。
運良く消化器内科医が当直していたので、即転院が決定となり
サマリーを送って終了。
病院に戻ってくると、その若いナースさん
「○○さんすごいですね。全然慌てないし、私なんてどうしたら
いいのか解らなかった。」
とおっしゃる。
いやいや・・・私がすごいのでなくて、君の基本ができてないだけだよ。
介護士さんの方がよほど的確な動きをしていた。
と内心思う私・・・
学校の机に向かい、実習でどんなにしぼられたって「経験」に
勝るものはないけれど、
「バイタルサインと一般状態を観察しなければならない」のは
基本。
その基礎の基礎を忘れるのはどういう訳?
と、狐につままれた思いの私なのでしたー(幕)
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下血でそれなら、アタックきたら間に合いませんね・・・
おろおろしてるうちに逝っちゃう・・・
経験ってホンと大事だと思います・・・
私も全然足りませんが、その子よりマシかな(苦笑)
若いうちに救急、外来、オペ室体験してたら怖いものはないかと・・・
そりゃまぁ経験も大事だけども、この時は「あーあ・・・」でしたよ。
このナースさん、今じゃ公立に準じた総合病院で急性期看護をして
いるようだけど、鍛えられるんじゃないかな?
間違っても吐血や下血でアタヾ(・・;)ノヾ(;・・)ノフタ
する事はないと思うけど・・・(苦笑)
学校を卒業してすぐの彼女を、慢性期病院に配属したおエライ方々に
自分とこの卒業生を成長させる気があるのかい?とお尋ねしたいね。