わからないもんだね

この間、娘と喫茶店でコーヒーを飲んでいた時のこと・・・

私の斜め前に、色白の目の大きな女性が座った。
トルコブルーのセーターにジーンズ、バックストラップの靴。
セーターの胸は豊かに盛り上がって、羨ましいくらいきれいな曲線を
描いている。
「お水系のお仕事かなー」という華やかな雰囲気を漂わせて・・・

本を読んでいた私は、彼女から視線をはずし再び物語の続きに戻った。
・・・が、斜め前に座った彼女の様子は視界に入ることになる。
携帯電話を片手にオーダーを済ませた彼女、タバコに火をつけながら
相手が電話に出るのを待っていた。
やっと繋がったらしい。

えっ？

聞こえてくる話し声は「男の声」・・・
はっ？
低音のハスキーボイスな女性の声じゃあない。
明らかに男性。

本に視線を移していた私、思わず彼女のほうを盗み見てしまった。
そういえば、手も足も大きい。
でも、私の手なんかよりも滑らかで柔らかそうな・・・
色っぽいし・・・
オンナっぽいし・・・

はああぁぁぁ・・・

その人がお店を出て行った直後、娘も本を読んでいたのを止め
顔を上げて話し始めた。
「声は変えられないのかねー」
という私に、
「変えれるらしいけど、もともとの声の質にもよるみたいだよ」
と娘。

外見は普通の女性よりもきれいだし女らしいのに、
声は男性のそれじゃ惜しいよね。

ちょっと驚いたコーヒータイムでしたー。